ここ上牧町は、私の祖母が住んでいた土地です。
幼い頃、毎週のように通っていた、第二の故郷です。
その祖母が住んでいた家をリフォームしたのが、当教室になります。
住宅街にありますし、人の家に見えますから少々入りにくかもしれませんが、慣れれば大丈夫だと思いますし、ご了承くださいね。
家の前には公園もあり、夕方は賑わっていますので、安心してお子様を預けていただける環境かと思います。
当教室の講師を務める私たちは、元システムエンジニアと元中学校美術教師の夫婦です。
私は、大阪で7年勤務したのち、社内改革推進担当として東京へ転勤しました。
誰かのために何かをするのが仕事で、お客様に喜んでもらうことや苦難を共にした仲間との達成感がやりがいだと感じていました。
でもそこでは、ちょっと頑張ればいいだけの仕事を誰がやるだ、やらないだので押し付けあっていたのです。皆、嫌々仕事をしていたのです。多くの人たちが疲弊し切っていました。
そして、押し付けられた人たちがやりたくもない仕事をして、会社に来なくなった人もいました。
皆、苦労して偏差値の高い大学に入り、大手企業に就職したのに・・・と思ってしまい、私は虚しくなりました。
誰かが引いたレールに乗っているだけなのかもしれません。(私自身、何となく大学に入り、就職したのも事実ですが。笑)
ちょうどその時期は、働き方改革が世間に広まり始めている時でした。
私は、改革推進担当者として、働き方改革について考えながら、押し付けられた人たちのサポートもしていました。
そんな彼らと接する中で、1つ気が付いたのです。最も改革するべきは、勤務時間ではなく、働く内容だと思ったのです。
世間では、労働基準に即した時間かどうかと言う点が論点になっています。
ですが、「好き」な仕事だったら、そんなことどうでもいいんじゃないかと思ったのです。
皆さんも「好き」なゲームだったら何時間でもできますよね。「好き」な人とだったら何時間でも一緒にいれますよね。
でも逆に、「嫌い」なゲームだったらやらないし、「嫌い」な人とだったら一緒にいること自体が苦痛ですよね。
つまり、やりたくもない仕事のために自分の限界を超え続けることが、人の心を壊している最大の原因だと気付きました。
心を壊すために、苦労して大学に行って就職活動をした。こんな風に紐づけてしまうと、全く報われませんね・・・。
私なりにどうすればいいのか考えました。妻と話し合いました。たくさんの本を読みました。
その結果、次の世代の人たちが同じ失敗をしないために、そして「好き」なことを仕事にできる環境を築くことが必要なのではないかと思いました。それは当然、私たち自身の環境もです。
そして、東京ではなく、地元奈良に戻り、この教室を立ち上げることにしました。
私たちが学んできた、仕組みを作るプログラミング、デザインは世の中を構成する大きなパーツです。
これらをこども達の「好き」と紐づけて学んでいけば、きっと良い未来と社会が待っているのではないかと思います。
こども達が好きな車や電車に例えると、動かすのがプログラミング、かっこよく見せるのがデザインです。
未来には、きっと今のこども達が考えた新しい乗り物が活躍しているのではないでしょうか。
モンテッソーリ教育では、
「0~6歳までに、その後の人生を生きていくのに必要な、80%の能力が備わる大切な時期である。」
「6~12歳の間は、莫大な記憶が可能な時期であり、かつ、この時期に覚えたことは半永久的に忘れない。」
としています。この時期に、プログラミングやデザインを学び使いこなすことは、大きな意味を持ちます。
私たち大人が、学んできた時代とは異なり、こども向けのコンテンツが豊富に用意されている時代ですから、
難しかったはずのプログラミングもデザインもどちらも楽しく学べます。
こども達が「好き」を探して、伸ばしていく環境を作っていくことが私たちの現在の最大の目標です。
その言葉が私たちのスローガンになっています。
そんなこども達の「好き」の形が多様にあればといいなと想像し、教室名を「colors」としました。
まだまだ私たちの教室には、足りないことだらけですが、日々勉強と努力を惜しみません。
たくさんの方たちと出会い、こども達と接することができるのを楽しみにしております。
代表 河野 達弥