子ども達の小さな成長(造形絵画編)その1
子ども達の小さな成長(造形絵画編)その1
造形絵画教室では、絵の具やボンド等を使うと、どうしても手が汚れてしまいます。
そんな時、敏感なお子様は、すぐに手を洗いに行こうとします。
手を洗っても、結果的にはすぐにまた汚れてしまうので、
作業→手を洗う→作業→・・・の繰り返しになり、ほとんど作業できずに終わってしまうこともありました。
良い作品を作るためには、集中して作ることがとても大切なので、手を洗いに行くことが、余計な作業になってしまいます。
私たちは、
「手は最後に洗おうねー!」
とお願いしているのですが、それで理解してくれる子もいれば、汚れていることが許せないのか、聞いてくれない子もいます。
手は
「必要な時に洗う」
のが適切かとは思うのですが、
「汚れたら洗う」
に変換されているのかもしれませんね・・・。
先日、キッズクラスにて、大きな画用紙一面(約3帖分)に、クラス全員で宇宙の制作を行いました。
自分の体の何倍もある紙に色付けするのですから、どうしても汚れてしまいます。
普段から汚れることに抵抗のない子たちは、
「手で塗っていい?」
とか、
「足で塗っていい?」
といち早く確認してきました。
「いいけど、転ばないようにゆっくりね!」
と声かけする中、ふと、いつも手を洗いに行きたがる子を見ると、その日は全く気にせず塗っていました。
それを見て、私たちはとても嬉しく、成長を感じました。
・色んな色を自由に付けられるのが楽しい!
・手を洗っているうちに、みんなに塗られてしまう!
・誰よりも1番多く塗りたい!
そんな気持ちが勝ったのかもしれませんね。
その次の週以降も、多少汚れていることを気にはするものの、
「手は最後に洗えばいいんやでー!」
と言っている姿は、とても逞しかったです。